コラムⅢ 曲について(四)歌詞の言語について by Dave

(Dave談)

1.日本語と英語、半々の筈じゃ…

実は最近、日本語詞の比率が著しく増えていて、
当初予定したよりも英語詞の比率が低くなっているんです。

というのは、
一つには曲調をキャッチー路線に舵を切っているから
日本語詞の方が合うというのもありますが、
もう一つはなるべく歌詞のメッセージだったり
曲の世界観を伝えたいからなんですね。

まあ僕みたいなおっさんが叫んでるんだったら、
そんなにtouchingではないでしょうが(笑)

せっかく美人の女の子なんだから、
音だけじゃなくて言葉の力も使いたい。

2.歌詞って聞きますか?

確かに歌詞なんて全然聞いてないよっていう人もいると思うんです。

音として聞いてる、そういう聴き方を僕は否定しないし
(現にKIMはそういうタイプ)、
プロのアーティストでもメッセージ性よりも
音の響きだったり韻を重視していると思われる歌詞を使う人もありますよね。

僕自身はどちらのタイプかと問われると、
半分以上は歌詞を聴いていない(or followできない)ように思うのです。

右から入って左に抜けていく事もあるし、
日本人の唄う英語詞とか酷すぎて解読不能だったり(笑)

3.皆が聞いてくれるわけじゃなくても…いいんです

でもね、歌詞がよくて気に入るという人も中にはあるでしょう?

例えば僕は一青窈とか歌詞に強く惹かれたし、
中川翔子の「続く世界」(※どうも彼女が9歳のときに亡くなった父・中川勝彦に対して
歌っているように思われる)
なんかもその歌詞を知って胸が締め付けられるような思いになりました。

そんなtouchingな歌詞はなかなか書けるものではないけど、
それでも僕は言葉の力を信じています。

あるいは100人に1人でも、または何年も経ってからでも、
ちょっとでも「あの歌詞…」って思ってくれたらいいなと思って。

4.母国語のチカラ

それと、もともと僕は英語でばかり歌っていた人間なんだけど、
最近はやっぱり母国語で唄う方が人は上手く歌えるんじゃないかと
考えるようになりました。

上手く唄うというか、
上手く感情を込める事が出来る、と言ったほうがいいかな。

例えばIll Nino(イル・ニーニョ)という
アメリカはNew Jersey州のバンドがあるんですが、
Voはブラジル出身・ヴェネズエイラ育ちなのね。

で、How can I liveという曲が好きなんですが、
これもスペイン語Verのほうが気に入ったし、
上に挙げた一青窈の代表曲の一つである「月天心」なんかも
中国語が入ってくる辺りでぐっと良くなる気がするし。

5.日本語で伝えたい

だから僕はいくらMJ☆が帰国生で英語が流暢であると言っても、
やはり彼女の母国語である日本語による表現力には
到底敵わないだろうと考えているのです。

耳障りが良いだけじゃなくて、
言葉を、メッセージを、伝えたいんです。

言語を通じて聴き手の感情の変化をもたらせたい。

言うは易し…だけど、
でも初めから棄てては決して実現しないから、
これからも暫くはこの方針で行こうかなと考えています。

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